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2005年10月 アーカイブ

2005年10月02日

情報社会学講座

今日は多摩大学社会人大学院講座「情報社会学」の第1回。
あらためて情報社会学を学ぼうというわけです。多摩大学情報社会学研究所の講座で今日は所長の公文先生の講義でした。
公文先生の話ってスケールが大きいんですよね。「情報文明論」などを読んだものの理解できてなかったので勇気を出して質問。「文明進化論でS字の縦軸は何ですか?」
公文先生にこやかに、「人口、経済規模など取りうる値は色々考えられますが、それも情報社会学のテーマの1つです。」
なるほど。今日判ったのは、自分で考えなきゃいけないってことですね。
抽象的な理論をいかに現実に引き寄せて理解するか、それは考える側の課題です。

CCC寄付講座とはいえ8?9割がNEC関連の方々なのはびっくりでしたが、違う分野の方々と面白い出会いもあるのではないかと期待しつつ・・・

2005年10月04日

食育な1日

生活クラブ運動グループの1組織であるコミュニティスクールまちデザイン(東京都世田谷区)の近藤代表に1日密着。”食育”な1日を送る。

■午前■
生活クラブ小平センターにて、大人向けの食育プログラムに同行、飛び入り受講させてもらった。恥ずかしながら知らない話が多い。
食品の廃棄量は、レストランなど家庭以外の場所より、家庭から捨てられる方が多い、とか。
フードマイレージ、バーチャルウォーターなど新しい言葉も覚えました。
小平センターは4月に改装したてで、ウッディーな内装がなんとも温かく、事務所の雰囲気も保育園のような感じで物流施設らしからぬ印象。
料理教室ができる会議室、オールバリアフリー、太陽光発電設備が存在するあたりもいかにも生協らしかったです。
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■午後■
八王子市別所中学校で、来週の「総合学習の時間」に行われる豆富づくりのリハーサルに同行。CSまちデザインの受託授業です。
リハは、不慣れな環境で教える豆富屋さんのため、大豆から豆富を作ったことのないスタッフ(地域の主婦)のためだそうです。
豆富屋の「須黒屋」さんも他校での経験があり、主婦は調理はお手の物だし、近藤さんと「須黒屋」の三代目が、作り方をてきぱきと指導しつつ、授業の手順も確認していく。あっという間に約1時間で完成。
できたてのお豆富は、ちゃんとまめの香りがして美味。やや苦味があったのは薄めたにがりを使う分多くのにがりが入るためとか。子供達が作る時、すぐ固まらないようわざと薄めているそうです。
こんな工夫から、体験型食育カリキュラムづくりの大変さが垣間見えました。

食育基本法が7/15に施行された今、地域の豆富屋さんを講師に、なんて、まさに地域の食文化にフォーカスした同法律にぴったしだし、学校からすれば願ってもないアウトソースといったところなんだろう、などとも思いつつ。
さて、来週、子供達だとどうなるか…見学したいけど別件で無理なのが残念。

<豆富のつくり方>
?1晩水に浸した大豆と水(各カップ2)をミキサーにかけ、生呉(なまご)にする
?生呉とお湯250mlを鍋で煮て、泡が吹き上がってきたら弱火にし、吹きこぼれないぎりぎりを保ってで5分。これが煮呉(にご)。焦げやすいので常に攪拌。
?煮呉を布巾に入れ、ぎゅーっと絞る。これで豆乳おからが完成。
?豆乳を火にかけ75度まで加熱したら、泡を取り、にがりを”打つ”(=入れる)
?10分ほど待てばおいしい豆富のできあがり。
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2005年10月12日

IDアゴラ

今日は、IDアゴラ プライバシーワーキンググループのひとつの山場。IDアゴラでORF2005 RFIDプラットフォーム・プロ
ジェクト(仮称)で使うプライバシーガイドラインのたたき台を提案したから。「自己情報コントロール権」の”コントロール”を実現
させようと、個人情報の特定可能性に応じて、情報項目を3つのプライバシーレイヤー(青色、緑色、黄色)に分け、RFIDとの
紐付け範囲をORF来場者が選べるように設計。このグランドデザインが、今日のアゴラで了解を得られたのでまずは前進。
次の山は、明日、明後日、SFC内で受け付けるパブリックコメントです。

2005年10月15日

高山氏出版記念パーティ

銀座で開催された高山氏の『現場改善から生まれたトレーサビリティシステム』出版記念パーティに出席。
さすが高山さんのお人柄、QP社内、ベンダーさん、ホントに大勢が集まって、みんなの笑顔がとても温かい会でした。
高山さんは常に現場で働く人々の視点で、人々が使って嬉しいシステム作りを実践してきたまさに”現場の人”
キユーピーのトレーサビリティシステムは、若かりし日の(今もですが(笑))高山さんが、秋葉原へ行き232cケーブルを自作して、
生産設備とパソコンをつないだところから始まります。まさに手作りのそのストーリーは、日本の食品業界の発展、
キユーピーという食品メーカーの成長過程と歩をともにしていてホントに面白い。
日頃のぞけない食品メーカーの現場を垣間見ることができる本です。
SFC組は一人だったので大人しくして・・・どころか、生バンドで踊っちゃいました。老舗KENTO’S、結構楽しかったわ。

2005年10月17日

PC撃沈

なんとThinkPadくんがイキナリ起動しなくなってしまった。 しくしく
明日はIDアゴラなのに・・・しくしくしくしく
明日はID-Busラボなのに・・・しくしくしくしくしくしくしくしく

とりあえず、PrivacyGuideLineとLab資料は復旧しなくちゃ。(てゆうか作り直し)
只今研究室で奮闘中。今晩は一体何時におうちに帰れるんだか。くすんくすん
思い起こせば、今日PCが入ったバック、ぶつけたんだよなぁ。嫌な音したんだよね、"ゴキっ"て・・・
4限にオブザーブした國領研究会2の時、さくさく動いていたから気にとめてなかったけど、
やっぱあれが原因な気がしてたまらない。

2005年10月26日

『発信する地域』?播州ハム

国際大学GLOCOM地域情報化研究会/CANフォーラム共催のフォーラム『発信する地域』 に行ってきました。
ネットショップでも草分けの播州ハム堀田周郎(ほりほり)氏の講演だったので。

何より懇親会で食べた和風ローストビーフがめちゃくちゃ美味しくて!
(あれほどとは思ってませんでした、スミマセン;)まじで”とろけます”

ご講演も面白かった。個人的には、発信者として可能な限り情報をコントロールする堀田さんの策士ぶり(悪い意味ではない
です)に感銘。食品トレサを研究していることもあり、堀田さんのお話を伺い、改めて「信頼と情報」について考えています。
漠然とだけど、顧客とのコミュニケーション(戦略)という視点で考えられるかなぁと・・・堀田氏のコトバ(()内)との対比では、
  ?何を伝えたいか、(むしろ、”伝わりたい”か)
  ?誰をターゲットにするか (某ネットモールのお客ではない)
  ?どう伝えるか(最初は”ほりほり”を前面に徐々に控えた)
  ?何で伝えるか(TV、インターネット、店舗などのメディアの使い分け)

ナショナルブランドを提供する食品企業が取る方策と、従業員27名の播州ハムさんが取る方策は違って当然で、それぞれに向き不向き(むしろ、条件的にできる、できない)があります。
同じ土俵で語ってはいけないというのが、これまでの食品業界のインタビューなどで色々な規模の組織を拝見した経験から身にしみて判ってきました。

今回の意識した「信頼と情報」でいえば、顔の見えないマスを相手にするがゆえに人的コストをなるべくかけずにデータ(精算履歴情報など)で伝えようとする大手と、ネットはコミュニケーションのきっかけで”人間関係”を重視する播州ハムさん、というようなことです。
このへん、もちょっとまとめたいなぁ・・・

2005年10月27日

クレートのバラバラ加減

今日は夕方から川崎に程近い市場のそばにある食品系の物流センター見学。
本日の圧巻は、敷地の一角に山と詰まれたクレート(食品を入れるプラスチック製のカゴ)。
いま、クレートの標準化は、物流の効率化の鍵といわれています。

クレートも紙の規格のようにA3にA42つがピタっと収まるようになっていると、トラックに積む
にも、空クレートを回収するにも効率よくいけます。ところが、実際は、縦・横・高さが微妙に
異なっていて、1mmとかの違いで微妙にハマラないんです。面白いことに、あるメーカーだけ
とっても、使用しているクレートが数種類もあって入れ子式にならないので、物流現場では、
結局ひとつひとつ分別して整理するしかない状況。もしくは、そんな敷地がないスーパーの
バックヤードなどでは乱雑に積み重なっているという状況になります。

今晩実際にセンターの敷地の一角でこのバラバラ加減を目の当たりにして、これさえ統一して
くれればもっと効率的に積めるし、運べるし、整理できる、という卸や小売の嘆きが実感できました。
ICタグとか商品コードとか情報の標準化も重要ですが、クレートのようなモノの標準化を実現できれば、
業界としてはそれはそれは大変な効率化が期待できるんだよなぁと。。。

この話は、もとを辿れば、少しでもパッケージがつぶれていると買わない我々消費者の側にも責任がある話なんですよね。だから、スーパーでも「キレイさ」を過度に気にせず買うようにしようと、早速夜に実践。もちろん、衛生的にこれはヤバイだろという場合は避けますけど。

話がそれましたが、まさに、SM協会などで標準化協議会を作るなど取り組みが始まってます。
そうした渦の末席にいるんですが、この渦が物流効率化の大きな渦になるかもしれない
(というか、そうしなくちゃ)と身に染みた夕べでした。

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