生活クラブ運動グループの1組織であるコミュニティスクールまちデザイン(東京都世田谷区)の近藤代表に1日密着。”食育”な1日を送る。
■午前■
生活クラブ小平センターにて、大人向けの食育プログラムに同行、飛び入り受講させてもらった。恥ずかしながら知らない話が多い。
食品の廃棄量は、レストランなど家庭以外の場所より、家庭から捨てられる方が多い、とか。
フードマイレージ、バーチャルウォーターなど新しい言葉も覚えました。
小平センターは4月に改装したてで、ウッディーな内装がなんとも温かく、事務所の雰囲気も保育園のような感じで物流施設らしからぬ印象。
料理教室ができる会議室、オールバリアフリー、太陽光発電設備が存在するあたりもいかにも生協らしかったです。
■午後■
八王子市別所中学校で、来週の「総合学習の時間」に行われる豆富づくりのリハーサルに同行。CSまちデザインの受託授業です。
リハは、不慣れな環境で教える豆富屋さんのため、大豆から豆富を作ったことのないスタッフ(地域の主婦)のためだそうです。
豆富屋の「須黒屋」さんも他校での経験があり、主婦は調理はお手の物だし、近藤さんと「須黒屋」の三代目が、作り方をてきぱきと指導しつつ、授業の手順も確認していく。あっという間に約1時間で完成。
できたてのお豆富は、ちゃんとまめの香りがして美味。やや苦味があったのは薄めたにがりを使う分多くのにがりが入るためとか。子供達が作る時、すぐ固まらないようわざと薄めているそうです。
こんな工夫から、体験型食育カリキュラムづくりの大変さが垣間見えました。
食育基本法が7/15に施行された今、地域の豆富屋さんを講師に、なんて、まさに地域の食文化にフォーカスした同法律にぴったしだし、学校からすれば願ってもないアウトソースといったところなんだろう、などとも思いつつ。
さて、来週、子供達だとどうなるか…見学したいけど別件で無理なのが残念。
<豆富のつくり方>
?1晩水に浸した大豆と水(各カップ2)をミキサーにかけ、生呉(なまご)にする
?生呉とお湯250mlを鍋で煮て、泡が吹き上がってきたら弱火にし、吹きこぼれないぎりぎりを保ってで5分。これが煮呉(にご)。焦げやすいので常に攪拌。
?煮呉を布巾に入れ、ぎゅーっと絞る。これで豆乳とおからが完成。
?豆乳を火にかけ75度まで加熱したら、泡を取り、にがりを”打つ”(=入れる)
?10分ほど待てばおいしい豆富のできあがり。