今日は夕方から川崎に程近い市場のそばにある食品系の物流センター見学。
本日の圧巻は、敷地の一角に山と詰まれたクレート(食品を入れるプラスチック製のカゴ)。
いま、クレートの標準化は、物流の効率化の鍵といわれています。
クレートも紙の規格のようにA3にA42つがピタっと収まるようになっていると、トラックに積む
にも、空クレートを回収するにも効率よくいけます。ところが、実際は、縦・横・高さが微妙に
異なっていて、1mmとかの違いで微妙にハマラないんです。面白いことに、あるメーカーだけ
とっても、使用しているクレートが数種類もあって入れ子式にならないので、物流現場では、
結局ひとつひとつ分別して整理するしかない状況。もしくは、そんな敷地がないスーパーの
バックヤードなどでは乱雑に積み重なっているという状況になります。
今晩実際にセンターの敷地の一角でこのバラバラ加減を目の当たりにして、これさえ統一して
くれればもっと効率的に積めるし、運べるし、整理できる、という卸や小売の嘆きが実感できました。
ICタグとか商品コードとか情報の標準化も重要ですが、クレートのようなモノの標準化を実現できれば、
業界としてはそれはそれは大変な効率化が期待できるんだよなぁと。。。
この話は、もとを辿れば、少しでもパッケージがつぶれていると買わない我々消費者の側にも責任がある話なんですよね。だから、スーパーでも「キレイさ」を過度に気にせず買うようにしようと、早速夜に実践。もちろん、衛生的にこれはヤバイだろという場合は避けますけど。
話がそれましたが、まさに、SM協会などで標準化協議会を作るなど取り組みが始まってます。
そうした渦の末席にいるんですが、この渦が物流効率化の大きな渦になるかもしれない
(というか、そうしなくちゃ)と身に染みた夕べでした。