恵比寿駅山手線ホームのサッポロビールの看板。
【広告メッセージ】
野菜を選ぶとき
誰がどんなふうにつくったか
気にする人が増えています。
ビールは、どうですか?
最近こうした食の安全・安心を前提とした広告が増えている。
面白いのは、自転車の業界団体による安全な自転車を示す「BAAマーク」の普及広告。
スーパーで牛肉のパックを覗き込むお母さん。買物帰りに自転車の後ろに女の子をのせて
走っているとブレーキが効かないっというシーン。このCMの冒頭で流れるメッセージがこれ。
【食品の安全を気にするあなたが、自転車の品質を気にしないのは、どうしてですか?】
直接"トレーサビリティ"という言葉を全面的に出した日立のCMも「すごいな」と思ったけど、
IT屋でも食品業界でもない自転車業界のCMで食の安全が使われた点で「ほぇぇっ!」だ。
大多数の消費者の意識や購買行動はそんなに変わっていないはずなので、「食の安全」が
消費者に浸透してきたというよりは、これまで様子見だった企業側が、ブランドイメージや商品
の付加価値として、安全・安心を本格的に活用し始めたということだ。
2005年の半ばから、色々な企業の方と話していてトレーサビリティや情報提供に対する意識
が2年前と随分変わってきたことを感じていたけど、こうしたCMや広告が出てきて、改めて、
食の情報を取り巻く環境が、がらがらと変わりしつつあることを実感している。