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2007年07月 アーカイブ

2007年07月09日

フードシステム勉強会

今日は慶應の学部生、大学院生との勉強会。
今回は、世の中で食品トレーサビリティが話題になる以前からインターネットを介した
消費者への情報開示にいち早く取り組んだ石井食品株式会社の事例を検討しました。
使用したのは、2003年に國領教授の監修で作成した「石井食品株式会社」のケース
教材。(慶應ビジネススクールで入手可能)
   ====== 事前課題 =================
   (1)石井食品の情報公開の取り組みの概要と、
     なぜ情報開示が必要だったのか説明してください。
   (2)同社の情報開示には、どのような効果があると想定されますか。
   =============================
参加者が予めケース教材を読んでまとめてきた事前課題(↑)を元に、同社の戦略、
システムの導入効果などについて議論。ケース討論で面白いのは、いつも思うことだけど、
同じケースを読んでも着眼点が人によって異なる点。今日でいえば、経済学部の人は
企業の立場、政策・メディア研究科の人は社会システムや制度という視点で分析してきた。
お互い話すと、普段あまり意識しない自分の頭の中に構築されている分析フレームワークが
見えてくる。実は、今回、食品を買う側、食べる側の視点があまり出てこなかった。だから
次回は、消費者を主役に、食物アレルギーを持つ人達の購買行動、情報収集や情報交換
などの情報行動を勉強しよう、ということになった。楽しみだ。

2007年07月17日

プラットフォームデザインラボ〜信頼形成とプラットフォーム〜

慶應義塾大学プラットフォームデザインラボの研究会が7月24日に開催されます。
今回は、地域情報PFグループと食品情報PFグループの共同開催。
地域担当の飯盛さんと一緒に暖めてきた企画で、大物ゲストの講演が実現したのでワクワク。

食品関連のゲストは2名。ひとりは、コープさっぽろの経営再建の立役者、大見理事長。
コープさっぽろは、取引先メーカーに対してPOS情報を開示する「宝箱システム」で有名。
情報をオープンにしたことで、社外からマーチャンダイジングの知恵が集積し、プライシングや
売り場改善、新商品開発等によって、経営再建を実現した。大見さんが参考にしてたというのが、
わが師匠國領教授のオープンネットワーク経営だったらしいんですよね。
という縁で春から取材させてもらってるんですが、自分の本で書いたことが自分の知らないところで
実践されていたなんて、すごいですよ、ホント。ヒトを動かす本を書く。普通じゃないよなぁ。
外に出て改めてそれまでいた場所の価値に気づく。そんな今日この頃です。

もうひとりは、ぴあ株式会社取締役執行役員の大西氏。ライフワークとして取り組んでいる
日本調理師養成塾の設立構想について議論提起をしてくれる予定です。

【プラットフォームデザインラボ 2007年度 第2回会合 開催概要】
  日時: 2007年7月24日(火) 15:00〜18:00
  場所: 慶應義塾大学三田キャンパス東館6F G-Sec Lab

●テーマ:「信頼形成とプラットフォーム」
組織間関係、地域、もしくは、組織と個人(市民、消費者)との関係に着目し、現場で情報共有・
情報連携に取り組んでいらっしゃる実務家の方を交えて、信頼や協働を支援するプラットフォームの
デザインについて実務的にも、理論的にも役立つ議論を展開します。

担 当: 飯盛 義徳 (慶應義塾大学環境情報学部講師)
     小川 美香子(東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科助教)
ゲスト:大見 英明 (コープさっぽろ 専務取締役 理事長)
     大西 義威 (ぴあ株式会社 取締役執行役員)
     古川 公成 (慶應義塾大学名誉教授、放送大学教授)
  柵 富雄  (市民塾事務局長)富山県より遠隔参加
  横尾 敏史 (鳳雛塾事務局長)佐賀県より遠隔参加

以上

2007年07月25日

魯山人料理〜神田「漁楽洞」

7月24日の夜は、プラットフォームラボの後、神田の「漁楽洞」で魯山人料理&新日本料理を堪能。
ラボの講演者大西さんと一緒に活動しているのが、漁楽洞のご主人で
「新日本料理と魯山人料理研究会」を開催している保坂氏というつながりです。
魯山人の書物に記されたレシピから、料理を復興するのだそうですが、
文字でしか残ってなくて、誰も食べたことがないから、ひとつひとつのお皿を、想像力を働かせて
作っていくのだそうです。できた料理は、映像に残して、後世に伝承していこうという想いで、
若手の料理人の育成に取り組んでいるそうです。
そんなお話を聞くと、また、より一層、和食が好きになるから不思議なものです。
やはり言葉や、形や、態度にして、きちんと「伝える」ということってとても大事なことなのでしょう。
何はさておき、おいしい、というのが何よりです。


2007年07月26日

蝉しぐれ

20070725092058.jpg
キャンパスでみつけた蝉の抜け殻。

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