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2月9日(土)〜10日(日)は、海洋大学の「流通における食の安全
管理勉強会」メンバーで研修旅行にいってきました。教員、院生、
メンバー企業の参加者総勢約20名。行き先は滋賀県の三雲と
和歌山県の御坊で、実際に食品関連工場で、品質要求基準(SQE)
に基づいて、自分達で作ったチェックリストを使って査察をする実習です。
三雲で大雪に見舞われ、御坊への移動がどうなることかと
思いましたが、なんとか電車に間に合う時間に駅に着き、ほっと
一安心。たばこ組みはホームで一服(下)。・・・と思いきや、雪合戦
するわ、雪だるまは作るわ(左)。おおはしゃぎのサラリーマン一行。
なんだか中学生の修学旅行のようでした。 (^^)
もちろん遊びの旅行ではなかったので、査察実習は、かなりシビアでした。
私がいたチームでは、メーカーや小売で、業務で査察をしたことのある経験者
が半分本気モードでチームを引っ張り、ポイントを教えてくれたので、査察初心
者の私にとってはいい勉強でした。
昨今、食品メーカーも、小売も、取引先の品質管理をチェックできる能力があるか
どうかがクリティカルになってきました。ただ、査察をするためには、査察する側に
多くの知識とノウハウが必要になること。また、非難を前提とした締め上げでは
意味がなく、そのあと、その工場が、改善すべきところは改善してくれないといけ
ないから、【査察はコミュニケーション】。そのことが判った旅でした。
2月19日(火)と20日(水)は
大学院の入学試験でした。
20日 朝9時の学内。
10時からの試験を前に、
まだひっそりとしていました。
正門から2箇所に設置された
試験会場への案内。
毎回こんな感じ。
試験会場の楽水会館。
「流通における食の安全勉強会」の査察実習の報告会。
2月9日〜10日の査察実習の結果を、チームに分かれて発表しました。
私のチームは、生産委託チーム。
小売企業の立場になって、PB(プライベートブランド)製品を生産委託して
いる工場に対し、品質管理体制と従業員衛生教育を中心に査察するという
想定でチェックした結果を発表したのです。
終了後は、Cチームの指導をしてくれた海洋大学のI先生の行きつけのお店で
打ち上げ会。三軒茶屋のペペロッソというイタリアンでした。長〜い自家製ソー
セージ(写真左)は、一人50cmが基本だそうで、8名だったので、2mを2皿注文。
ぷりぷりとした豚肉の食感がいかにも手作りらしい一品です。他にも、カラスミの
パスタ、シーフードサラダ、柔らかい牛肉のカツレツ、などを大いに満喫。
デザートのふわっとろっのティラミス(写真右)も絶品でした。
2月21日に、私が会員として所属している
早稲田大学ネオ・ロジスティクス研究会の
消費財流通分科会のメンバーで、法政大学
経営学部の松島茂教授を訪問しました。
そびえたつボアソナード・タワー(写真左)は
地上27階!ひぇぇ、空の広い海洋大学の
風景に慣れているので、思わず興奮です。
(観光気分♪♪♪)
消費財分科会では、吉岡洋一教授(松山大)を
中心に、来年度の特別シンポジウムの企画を
しています。その基調講演のお願いにあがった
のです。
「これからの新しい消費財流通の姿を探る」
という大きなテーマです。短時間でしたが今日の
松島先生との議論は大いに刺激を受けました。
とくに興味深かったのは、松島先生が「編集」と
いう言葉を使って色々話してくれた点。
ネットクチコミ研究をして以来、「編集」は私に
とってのキーワードでもあります。情報の価値を
生む鍵となる機能。ネットの世界では、情報の
海で溺れないための役割として注目された
「インフォミディアリ(情報仲介者)」という機能。
ホテル業界の用語から一般化しつつある「コン
シェルジェ」という役割。どれも、エンドユーザー
の立場でサービスを提供し、価値を生むための
仕組みです。これらを、編集という言葉で捉える
と、今度のシンポジウムでも多様なゲストスピー
カーの視点をまとめることができるのではないか。
卸が担うべき流通の「編集」機能とは何か。
卸の機能が集約化されることで、規模の経済に
反する商材の流通ルートが消失するのではないか。
ネットの普及に伴って伸びている産直システムor
ネット通販は、今後も発展を遂げるか。
ファッションや食品など、多様な消費財があるなか、
消費者基点の価値や、次世代の流通システムを
議論するシンポジウムでは、「編集」という言葉を
鍵にできるのではないか。
まだ思考が発散状態ですが、6月のシンポジウムに
向け、コンセプトを固める作業を、これからネオロジの
分科会でやっていこう、なんかワクワクしてくるね、
そんな会話を皆でかわしてきました。
法政大学から駅に向かう途中のカフェにて。
来週の金曜日、3月7日の午後、わが東京海洋大学の品川キャンパスで
「海産食品の安全・安心(教育)シンポジウム」[ポスター(PDFファイル)] が開催されます。
ケースメソッドによる討論型の公開授業が行われるのがとっても楽しみなんです。
当日、ケースリードをする渡辺尚彦教授に、ケースを読ませてもらいましたが、、、
なんとっっ!落語調のケースなのです。(
びっくり!)
タイトルは、「海産食品にかかわるリスクを俯瞰(バード・ビュー)すると…」
BSEに対比して、海産食品の食資源としてのリスクを考える内容なのですが、
八つぁんと大家さん、熊五郎が繰り広げる軽妙な会話で話が進んでいきます。
一体、どんな授業が展開されるか、いまからとっても楽しみです。