2月21日に、私が会員として所属している
早稲田大学ネオ・ロジスティクス研究会の
消費財流通分科会のメンバーで、法政大学
経営学部の松島茂教授を訪問しました。
そびえたつボアソナード・タワー(写真左)は
地上27階!ひぇぇ、空の広い海洋大学の
風景に慣れているので、思わず興奮です。
(観光気分♪♪♪)
消費財分科会では、吉岡洋一教授(松山大)を
中心に、来年度の特別シンポジウムの企画を
しています。その基調講演のお願いにあがった
のです。
「これからの新しい消費財流通の姿を探る」
という大きなテーマです。短時間でしたが今日の
松島先生との議論は大いに刺激を受けました。
とくに興味深かったのは、松島先生が「編集」と
いう言葉を使って色々話してくれた点。
ネットクチコミ研究をして以来、「編集」は私に
とってのキーワードでもあります。情報の価値を
生む鍵となる機能。ネットの世界では、情報の
海で溺れないための役割として注目された
「インフォミディアリ(情報仲介者)」という機能。
ホテル業界の用語から一般化しつつある「コン
シェルジェ」という役割。どれも、エンドユーザー
の立場でサービスを提供し、価値を生むための
仕組みです。これらを、編集という言葉で捉える
と、今度のシンポジウムでも多様なゲストスピー
カーの視点をまとめることができるのではないか。
卸が担うべき流通の「編集」機能とは何か。
卸の機能が集約化されることで、規模の経済に
反する商材の流通ルートが消失するのではないか。
ネットの普及に伴って伸びている産直システムor
ネット通販は、今後も発展を遂げるか。
ファッションや食品など、多様な消費財があるなか、
消費者基点の価値や、次世代の流通システムを
議論するシンポジウムでは、「編集」という言葉を
鍵にできるのではないか。
まだ思考が発散状態ですが、6月のシンポジウムに
向け、コンセプトを固める作業を、これからネオロジの
分科会でやっていこう、なんかワクワクしてくるね、
そんな会話を皆でかわしてきました。
法政大学から駅に向かう途中のカフェにて。